サイパン戦車戦―戦車第九連隊の玉砕 (光人社NF文庫)



サイパン戦車戦―戦車第九連隊の玉砕 (光人社NF文庫)
サイパン戦車戦―戦車第九連隊の玉砕 (光人社NF文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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貴重な戦車戦の記録

サイパンでの戦いで、日本の戦車はM4戦車の前で全く歯が立たなかった。というのも、日本の考え方は歩兵戦中心であり、それを支援するのが戦車であるという思想に基づき戦車を配備していたからである。
日本では重装甲重火気の重戦車は計画こそされたものの、実戦配備されることは最後までなかった。それが太平洋での島々での日本の戦いをなおいっそう不利なものにしていた。

この本の描写は、サイパンに送られるまでの満州での訓練の様子や、戦後に投降した後の話、そして戦車の開発の経緯などが多くを占めており、サイパンでの戦車による戦闘シーンは僅かである。というのも、ただ1度の突撃で保有していた戦車のほぼすべてを失ってしまったからである。
戦車の開発における技術力と先見性のなさ、制空権制海権がなく兵員や物資の補充もままならない状態で島を守り抜こうとした作戦の無謀さに空しさを感じさせられた。
鎮魂、そして偉業

本書は鎮魂の物語であるとともに、偉業の物語である。
著者は先の大戦で戦車隊の一員としてサイパン島防衛の最前線に立ち、上陸してきた米軍の只中に突入していった戦車第九連隊の生き残りであり、また戦後はサイパンの地に埋まったままの旧日本軍の戦車を掘り返し、母国に連れて帰るという大偉業を成し遂げた下田四郎氏その人である。著者が戦車を連れ帰ったのは昭和五十年。戦後三十年が経過していた。そして現在、当時から再び三十年が経過した。まさに隔世の感あれども、この偉業は少しも色褪せない。是非この大偉業について知るべし。
目の前で戦友を失う恐怖と悲痛。肉親を戦地に見送って一枚の戦死公報を受け取る慟哭。今の私たちはまず経験することのない衝撃。私たちは、戦争とはいったいどのような結果を招くことなのか、彼ら生き証人たちの伝えることにひとつひとつ怠けずに耳を傾けていかなくてはならないと強く感じる。
(涙)なしでは読めません

戦争を知らない私ですが、特に太平洋戦争には興味ありました。

この本を読んで、戦車隊という存在を初めてしりました。

戦車隊の話に限らず、地上戦やロシアとの関係などもわかりやすく書いてあり、戦争時代を理解するのにとても役立ちました。

ジャングルでの生活、アメリカ人のやったことなども非常に読みやすく書かれてあります。

涙なしでは読めない本だと思います。彼らの犠牲の上で、今の生活があるんだと痛感しました。是非読んでみてください。
戦争のむごさを語る悲しい戦記

戦車第九連隊。これは著者の所属していた戦車隊です、もとは対ソ連を想定にして猛訓練をした戦車隊です、しかし徐々に戦局が悪化するにつれて太平洋の島々を防御する必要が出てきました、そしてこの戦車第九連隊もサイパンに船で移動し、アメリカ軍の上陸に備えようとしました。そしてついにアメリカ軍は圧倒的な兵力でサイパン島に上陸・・・かくして戦車隊の出撃となりました。しかし火砲の数は断然アメリカ軍が多く、夜間行動が多いといわれる日本軍を詳しく分析し待ち構えていました。指令所などが戦車隊の目標となりましたがいざ突撃のときには米軍が照明弾を打ち上げバズーカ砲が飛び交い、短時間で戦闘は終了してしまいました、たしかに対戦車戦になれば日本軍の技量はとてつもないですがいくらあっても米軍の戦車はびくともしません、すでに日本戦車は旧式だったのです。その後は壕などで暮らす生活が始まりました。
このときの話が面白いところがあります。ちなみにこの著者は戦車を日本に持ち帰るという大仕事をしています。いい話なのでぜひ



光人社
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